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 ■認知症の研究 
     


  認知症の予防の基礎知識



  
 
   認知症になりにくい生活習慣

  認知症の原因の約5割を占めるアルツハイマー型認知症の発症に、
  生活を取り巻く環境の影響が大きく関わっていると分かってきました。

  脳の状態を良好に保つためには、食習慣や運動習慣を変えることが、
  認知機能を重点的に使うためには、
  対人接触を行うことや知的行動習慣を意識した日々をすごすことが重要だと言われています。


1.食習慣   野菜・果物(ビタミンC、E、βカロチン)をよく食べる
  魚(DHA、EPA)をよく食べる
  赤ワイン(ポリフェノール)を飲む
2.運動習慣   週3日以上の有酸素運動をする
3.対人接触   人とよくお付き合いをしている
4.知的行動習慣   文章を書く・読む、ゲームをする、博物館に行く など
5.睡眠習慣   30分未満の昼寝 起床後2時間以内に太陽の光を浴びる


 
   生活習慣病と認知症の関係

  高血圧の方は脳血管性認知症のリスクが3.4倍に

   生活習慣病は脳血管障害を起こしやすくし、
   脳血管性認知症の発症に関係しているのではないかと考えられています。

   1985年から数回に渡り福岡久山町で行われている調査では、
   高血圧症の人が
   正常血圧の人よりも脳血管性認知症になるリスクが3.4倍もある事がわかりました。

   また50歳以上64歳以下の中年期で高血圧である人は、
   これよりも高いリスクになる事が判明。

   この事より、若い頃から血圧が高い人ほど、
   脳血管性認知症になる確率が高いと言えます。


     食生活の改善  

  糖尿病患者はアルツハイマーの発症リスクが4.6倍に

   2型糖尿病は
   血管に障害を起こし脳血管性認知症とも関わりがあるとされていますが、
   アルツハイマー型認知症になるリスクも高いとも言われています。

   九州大学で行われていた研究の結果、
   2型糖尿病と関係する高インスリン血症状態が、アルツハイマー型の原因と言われている、
   アミロイドβ蛋白を分解出来なくする事がわかりました。

   また、アミロイドβ蛋白と同じく、アルツハイマー型の原因と考えられている、
   タウ蛋白の変質促進にも関わっているとされています。
   そして糖尿病の人の発症リスクは、
   血糖値が正常な人より約4.6倍も高くなっている事も明らかになっています。 





 
   認知症の予防には、まず生活習慣を改


 認知症は生活習慣の積み重ねが関係します

  アルツハイマー型認知症の原因になるアミロイドβ蛋白は、
  発症の25年も前から溜まりだすというデータがあります。

  高齢期が65歳だとすると、早い人で40歳から溜まってしまう事になります。
  アミロイドβ蛋白とインスリンに関係がある事がわかっていますので、
  糖尿病にならないよう、この時期から注意が必要です。


  生活習慣を改善


  食生活の改善

   食べ過ぎに注意し、食べる時は腹八分に食べる。
   また甘い物ばかり食べないように注意し、糖尿病を防ぎましょう。

   お肉ばかりを食べている人は、悪玉コレステロールが増えますので改善が必要です。
   コレステロール値を上げないよう、海藻や野菜、果物など、バランス良く食べましょう。

   高血圧にならないように、塩分を控えましょう。飲酒もほどほどに。
   脳血管性やアルツハイマーではなく、アルコール性の認知症というのもあります。
   多量に長年飲んでいる人は早めに改善しましょう。


    食生活の改善

    

  日常生活の改善

   小まめに動きましょう。運動が出来るのであればその方が良いですが、
   途中で挫折しないよう、長く続ける事が大事です。

   食べてすぐ横になって寝るなどの生活であるなら、それを改善し、
   日常生活で動く事を意識するようにしてみてください。

   また喫煙は出来るだけ控えましょう。喫煙は動脈硬化になる危険性が大きいので、
   認知症の発症リスクも高くなります。

   ストレスを溜めない生活をしましょう。
   ストレスから暴飲暴食になったり、睡眠不足になったりします。

   睡眠不足もまた認知症と関係があるとされています。
   夜更かしし過ぎないで早く寝る習慣をつけましょう。


      ウォーキングの効能

  生活習慣病を治療する

   生活習慣病を疑われても、治療せず放置する人が多いという事が、
   いろんなデータから分かっています。

   しかし治療も受けず、生活習慣も改善しなければ、良くなるはずがありません。
   自分が将来癌などになるかもしれないと考える人は多いのですが、

   認知症になるかもしれないと思う人は以外に少ないものです。
   自分だけは大丈夫という思いだけでは、予防する事など出来ません。

   生活習慣病にならないよう、生活を見直し、もし病気になったとしても、
   きっちり治療をする事が認知症の予防に繋がります。


     緩急を付けたウォーキング


 
   認知症にならないための脳の7つの習慣
 

  
  脳に良い7つの法則

   

  散歩をする

   散歩をすると、血液が循環し、脳にも血液が回ります。
   若い人でも朝はぼーっとし、体を動かすことでだんだんと活力が出てくるものですが、
   これは脳に血液が回ることで脳がしゃきっとしてくるからです。


  新聞を声を出して読む

   新聞自体を声を出して読んだり、思ったことを声に出したりすると、
   目で追うだけでなく、口・喉を使うことができ、声が出るので耳も使うことができます。
   いろんな方向から脳を刺激できるということです。

   つまり…あまり新聞を読まない人は別のもので代用できますね。
   読書に声を出したり、テレビ見ながらテロップを読んだり
   感じたことをしゃべるのも効果的ということです。

  料理をする

   料理は非常に脳には効果的です。
   認知症になると計画することができなくなります。
   だからこそ普段から計画する訓練をということでしょう。
   何を作ろうか?そのためには何が必要か?
   等と自然と様々なことを考えています。
   料理って思ったよりもものすごく脳を使うのです。

   さらに、以前得た知識では、手を使い、さらに包丁という危険物を操るので
   軽度の緊張感を得ることができ、それがとても脳に良いのだとか。
   料理をしなくなったらボケ始めたという話もよく聞きますから、
   料理は非常に脳に良い刺激を与えるのですね。

  社会と交わる

   人と交わることは脳に非常にプラス。
   慣れきっている家族等とだけ交わっていると、緊張感ゼロですし、新鮮さもありません。
   例えば習い事やサークル、催し物等に参加する等、
   積極的に人と関わるようにすると、脳は喜びます。

   高齢者の方が病院通いを続け、
   それが実はおしゃべりの場としてだったなんて言う話も多く聞きますが、
   これもある意味社会とかかわっているのかも…。

   ゲートボールなんて社会とかかわり、さらに運動もできる一石二鳥三鳥の趣味ですね。
   どうしてもナカナカ踏み切れない人は、オンラインゲームをやってみるとか、
   SNS(ミクシィ等のコミュニティーサイト)やツイッターを始めてみるなど、
   ネット上の人との交流をまずは楽しむのもよいでしょう。

   電車、バスに乗って出かける

    電車やバスに乗るためには、行く先を考え切符を買ったり、
    間違えずに乗車したりと脳を活発に使う場面に多く接することができます。
    その上、人は必ず多数いますので社会参加の上でも効果は期待できますね。

    さらに、知らない土地に降りてぶらぶらしてみることで、緊張感が生まれ、
    いい意味での軽いストレスを感じることができます。
    強いストレスは脳にマイナスですが、軽いものであればプラスなのです。
 
    電車、バスに乗るということはその間歩いていますので、運動の面でも良いことです。

   毎日日記をつける

    毎日日記をなんて言われると、絶対無理、三日坊主になると身構えてしまいますが、
    ここでいう日記とは一行日記です。

    今日は好きな番組○○があったからおもしろかった!

    こういった一言でOK、毎日今日一日を思い返すことで脳は活発に動きます。
    そして今日会った出来事の中から、
    良かったことをピックアップして書くようにすると脳は良い刺激を受けます。



   恋をする

   恋は脳に良いといいます。
   恋をするとおしゃれに気を配ったり、脳がるんるんしたり、良い影響があるのですね。
   70になっても80になっても90を超えても
   いつまでも恋をすることが脳にとってとてもいいことのようです。




    身につけたい七つの習慣



   ぼけ予防について


 
  ぼけを予防するためにはどのようなことに気をつければ良いか、
  心構えをご紹介します。

  認知症はその原因が明確に究明されたわけではありません。
  特にアルツハイマー型老年認知症では、
  その(一次要因)予防法というのも確立した方法があるわけではありません。
  
  ここでは、財団法人「ぼけ予防協会」で発表されている
  「ぼけ予防10か条」
  「ぼけ介護10か条」をご紹介します。



 ぼけ予防10か条
 

   1. 塩分と動物性脂肪を控えたバランスのよい食事を
   2. 適度に運動を行い足腰を丈夫に
   3. 深酒とタバコはやめて規則正しい生活を
   4. 生活習慣病(高血圧、肥満など)の予防・早期発見・治療を
   5. 転倒に気をつけよう 頭の打撲はぼけ招く
   6. 興味と好奇心をもつように
   7. 考えをまとめて表現する習慣を
   8. こまやかな気配りをしたよい付き合いを
   9. いつも若々しくおしゃれ心を忘れずに
   10.くよくよしないで明るい気分で生活を



 ぼけ介護10ヵ条

  1. 【コミュニケーション】      語らせて微笑みうなずきなじみ感
  2. 【食 事】             工夫してゆっくり食べさせ満足感
 3. 【排 泄】             排泄は早めに声かけトイレット
 4. 【入 浴】             機嫌みて誘うお風呂でさっぱりと
 5. 【身だしなみ】          身だしなみ忘れぬ気配り張り生まれ
 6. 【活 動】             できること見つけて活かす生きがい作り
 7. 【睡 眠】             日中を楽しく過ごさせ夜安眠
  8. 【精神症状】           妄想は話を合わせて安心感
  9. 【問題行動】           叱らずに受け止め防ぐ問題行動
 10.【自尊心】             自尊心支える介護で生き生きと


   
  

  最も重要なのは

   最も重要なのは早期から根気強く予防対策を行うことです。

   私たちはチェックテストを1年に1回以上受けることで、
   定期的に認知機能のチェックを行うことを推奨しています。

   認知症は本人のみならず、ご家族にも身体的、精神的、経済的な負担が大きく、
   更に医療、社会、経済的なサポートが必要となります。

   軽度認知障害(MCI)の段階での早期発見を行うことにより、
   ご本人とご家族が、ご本人の意思を尊重する形で
   将来の事をゆっくりと考える時間的余裕を作り、
   本人を支援する態勢を整え、備える事ができます。  



         早期発見め早期対応





   改訂 長谷川式痴呆スケール

     
       長谷川式痴呆テスト


  
 
 
長谷川式痴呆テストは、かなひろいテストと違い、
 自己診断テストには利用できませんので、

 
おじいちゃん・おばあちゃんのために
 このページをプリントアウトして貴方がテストしてあげて下さい。




以下の質問にお答え下さい。

質問 1
 お歳はいくつですか?(2年までの誤差は正解)
 
質問 2(それぞれ正解なら1点、4個とも正解なら4点)
 今日は平成何年ですか?
 今、何月ですか?
 今日は何日ですか?
 今日は何曜日ですか?
 
質問 3 私達が今いるところはどこですか?
 ヒントなしに自発的に正解が言えれば2点、
 5秒おいて、家ですか?病院ですか?施設ですか?の中から正しい選択をすれば1点

 質問 4 これから言う3つの言葉を言ってみてください(検者が言った後すぐに被検者に答えてもらえばよい)。あとでまた聞きますのでよく覚えておいてください。
 桜 猫 電車 (それぞれ正解なら1点)
 
質問 5(それぞれ正解なら1点、2個とも正解なら2点)
 100-7は?(不正解ならこれで打ち切る。0点)
 93-7は?
 
質問 6 私がこれから言う数字を逆から言ってみてください(それぞれ正解なら1点、2個とも正解なら2点)。
 6-8-2 (不正解ならこれで打ち切り0点、2-8-6と言えれば正解で1点で4桁に挑戦)
 3-5-2-9
 
質問 7 先程(質問4)覚えてもらった言葉をもう一度言ってみてください。
 自発的に(ヒントなしに)回答があれば各2点(3つともヒントなしに言えれば6点)、もし回答がなければ以下のヒントを与え思い出せれば各1点、ヒントを出しても思い出せなければ0点。
 ヒント:植物、動物、乗り物
 
質問 8 これから5つの物を見せます。それを隠しますので何があったか言ってください。(・直後に隠して聞けばよい)
 5つの物は相互に無関係な物を選ぶこと。例えば、メガネ・ペン・手帳・はんこ・時計
 5個とも思い出せれば5点、4個なら4点、3個なら3点、2個なら2点、1個なら1点、0個なら0点
 
質問 9 知っている野菜の名前を10個言ってください。(10秒間発語がなければ、そこで打ち切る)
 5個までは0点、6個言えたなら1点、7個なら2点、8個なら3点、9個なら4点、10個言えれば5点


 判定

 合計20点以下は痴呆疑い
 21点以上が正常(満点は30点)
あくまでも参考にとどめ、勝手な自己判断はやめましょう。ご心配な方は医師とご相談ください。


 このテストは年齢別の正常値は存在しません。
 各年代ともに20点以下は「痴呆疑い」です。

 21点以上は正常と言っても、ほとんどの方は(←高齢者であっても)25点以上取りますので、
 24点以下なら医師へのご相談をお勧めいたします(現在私は、点眼試験もしくはアポE4が陽性で、長谷川式痴呆テストが21点~24点の方を、「初期アルツハイマー病疑い有り」と考え追跡調査中です)。

 KEY WORD(1996-7)「脳血管障害と老年期痴呆」(田辺製薬株式会社出版)のP35によれば、
 改訂・長谷川式簡易知能評価スケールの痴呆重症度別の平均得点は、

 軽度痴呆で19.1点、
 中等度痴呆で15.4点、
 やや高度な痴呆では10.7点、
 高度痴呆では4.0点であったそうです。

 質問・・・・は、正常者と痴呆患者で差が出やすいとされています。

 




   ミニメンタルステート検査

 


 ミニメンタルステート検査(Mini Mental State Examination、MMSE)は、
 痴呆の診断用に米国で1975年、フォルスタインらが開発した質問セットである。

 30点満点の11の質問からなり、見当識、記憶力、計算力、言語的能力、図形的能力などをカバーする。
   24点以上で正常と判断、
   10点未満では高度な知能低下、
   20点未満では中等度の知能低下と診断する。

  

       

No. 評価項目
質問内容
点数
1. 日時(5点)
今年は何年ですか?
0 1
今日は何曜日ですか
0 1
今日は何月ですか
0 1
今日は何日ですか
0 1
2. 場所(5点)
ここは何県ですか
0 1
ここは何市ですか
0 1
ここは何病院ですか
0 1
ここは何階ですか
0 1
ここは何地方ですか(例 関東地方)
0 1
3. 記憶(3点)
物品名3個(相互に無関係) 検者は物の名前を一秒間に一個ずつ言う。その後、被験者に繰り返させる。 正答一個につき1点を与える。3例全て言うまで繰り返す。(6回まで)【例:梅 犬 車】
0 1
0 1
0 1
4. 7シリーズ(5 点)
100から順に7を引いていく。5回できれば5点。間違えた時点で打ち切り。あるいは「フジノヤマ」を逆唱させる。  
0 1 2 3 4 5
5. 想起(3点)
3.で提唱した物品名を再度復唱させる【例:梅 犬 車】
0 1 2 3
6. 呼称(2点)
時計を鉛筆を見せながら名称を答えさせる。
0 1 2
7. 読字(1点)
次の文章を繰り返す。「みんなで、力を合わせて綱を引きます」  
0 1
8. 言語理解(3点)
次の3つの命令を口頭で伝え、すべて聞き終わってから実行する
-
「右手にこの紙を持ってください」
0 1
「それを半分に折りたたんでください」
0 1
「それを私に渡してください」
0 1
9. 文章理解(1点)
次の文章を読んでその指示に従ってください。
「目を閉じなさい」
0 1
10.文章構成(1点)
何か文章を書いてください。
0 1
11. 図形把握(1点)
次の図形を書いてください

0 1

          図形把握テスト

 
    

  

   具体的な質問の仕方と採点方法


  設問1【日時等に関する見当識】

  年については西暦・年号どちらでも正答とみなす。
  また、季節に関しては春夏秋冬のほか、季節の変わり目にあたる「梅雨」「初夏(冬)」等も正答とみなす。


  設問2【場所に関する見当識】

  自発的に答えることができたら正解。
  病院(診療所)の正確な名前の代わりに、通称や略称で答えた場合も正答とみなす。


  設問3【3つの言葉の記銘】

  「これから言う3つの言葉を言ってみて下さい」と教示し
  「桜・猫・電車」の3つの単語を1秒間隔で1つずつ言った後、
  被験者に繰り返させる(正答1つにつき1点/合計3点満点)。

  最後に「また後で聞きますのでよく覚えておいて下さい」と念を押し、
  3つの単語が答えられるようになるまで繰り返す
  (ただし、6回繰り返しても覚えられない場合はそこで打ち切る)。


  設問4【計算問題】

  「100から7を引いた数を言ってください」と聞き、
  「93」と答えられたら「それからまた7を引くといくつですか?」と問う
  (5回繰り返す【93→86→79→72→65】)。
  正答に対して各1点(5点満点)を与えるが、計算に失敗したり答えが全くでてこないような場合は打ち切り、
  次の設問に進む。なお、最初の引き算を終え引き続いて質問をする際
  「93から7を引くといくつですか?」というように〝93〟というヒントになるような数字を言ってはいけない。


  設問5【3つの言葉の遅延再生】

  「先ほど(設問3)覚えてもらった3つの言葉をもう一度言ってみて下さい」と問う
  (正答1つにつき1点/3点満点)。なお、答える順番は問わない。
  この設問に関して答えが出てこない場合は、
  被験者に対しそれぞれ別々にヒント(例:ひとつは(植物 or 動物 or 乗り物)でしたね)を出してもよい。


  設問6【物品呼称】

  被験者に時計を見せながら「これは何ですか?」と聞き、
  答えられたら1点。さらに、鉛筆についても同様の質問をし、答えられたら1点。


  設問7【復唱】

  「今から私が言う文章を繰り返して下さい」と教示した後、
  口頭でゆっくりと「みんなで力を合わせて綱を引きます」と言う。
  1回のみで正確に答えられたら1点。


  設問8【口頭による3段階命令】

  「今から私の言うとおりにしてください。
  ただし、私が言い終わってから始めて下さい」と教示した後、
  口頭でゆっくりと「右手(右手が麻痺している場合は左手に言い換える)に
  この紙を持って下さい。次に、それを半分に折りたたんで下さい、
  そして私に下さい」と言う。被験者が混乱したり、
  紙を折ることができなければそこで打ち切る。
   各段階ごとに正しい作業が行えた場合に1点ずつ与える(3点満点)


  設問9【書字理解・指示】

  「この文を読んで、その指示どおりに従ってください」と教示する。
  右手が麻痺している場合は左手に置き換え、指示通りの手を挙げることができたら1点。


  設問10【自発書字】

  「ここに何か文章を書いてください」と教示し鉛筆と紙を渡す。
  その際、ヒントとなるような例文を与えてはならない。
  どんな文章でも構わないが、意味(主語がなくても全体的に文章となっていれば正答とみなす)
  のない文章(単なる単語(名前)は×)は誤答とみなす。


  設問11【図形描写】

  「ここに書かれている図形と同じものを書いてください」と教示し鉛筆と紙を渡す。
  交差する2つの5角形の図形が模写(手指のふるえは無視)できれば正答とみなす。
  2つの図形が交差していなかったり、5角形の図形が描けない場合は不正解とする。


     軽度認知障害セルフチェック



   その他の「軽度認知障害セルフチェック」



  認知症介護研究・研修東京センター 副センター長 須貝 佑一氏 による
   「軽度認知障害セルフチェック」

  あてはまる項目にチェックする。


  □このごろ、物忘れがひどいと思う ほかの人からもひどいと言われる

  □頻繁にもの忘れや探し物をする

  □何かしようと思っても、何をしようとしたかすぐ忘れてしまう

  □最近おっくうで、何事もやる気が起きない
 
  □覚えていたはずの漢字が書けないことがよくある

  □今日が何日だったか、よく忘れる
 
  □家電製品やスイッチの操作にまごつくことが多い
 
  □会話で、言葉がすらすら出てこないことが多い
 
  □字を読むことが面倒で新聞や本などをを読まなくなった

  ⇒3つ以上あると軽度認知障害を気にした方がよい



  認知症専門医 長谷川嘉哉氏 による「老後ボケ(認知症)危険度テスト」

  あてはまる項目にチェックする。

  □ 公務員など、感情を表に出しづらい仕事だ +1点

  □ 前例主義でマニュアルを大切にするタイプだ +1点

  □ 家計の管理を妻に任せっきりにしている +1点

  □ 肉をあまり食べない +1点

  □ ラーメンにはチャーハンをつけたい派である +1点

  □ 仕事はデスクワーク中心&運動する習慣がない +1点

  □ 家族に認知症になった人がいる +1点

  □ 自営業orフリーランスである -1点

  □ 料理をするのが好きだ -1点

  □ ブログを書いている -1点


  ⇒5点以上は赤信号!



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