吉田家住宅 (徳島県美馬市)
徳島県美馬市脇町大字脇町53にある歴史的建造物(商家)。
国の重要伝統的建造物群保存地区「脇町南町」を構成する建造物の一 つ。
寛政4年(1792年)に創業した藍商、吉田直兵衛の家。
屋号「佐直」(さなお)と称し、脇町でも1,2を争った豪商で、
約600坪の敷地には
江戸時代中期から後期にかけて建てられた主屋、
質蔵、藍蔵など5棟が中庭を囲むように建っている。
同家には、家系書と歴代記録を伝えており、
特に歴代記は郷土史の好資料である。
邸宅は25室あり表八畳の座敷を御成の間と云う。
藍商は藍染めの原料を販売する商人で、
幕末から明治にかけて大いに繁盛した。
吉野川流域は藍草の一大産地として発展し、
中流域以西ではその集散地として脇町が中心となった。
佐直は、脇町で1,2の豪商であったという。
南町通り(うだつの町並み)に面する当家屋は、
間口十一間、奥行き三十間の敷地は、商家としてはかなり広いものだっ た。
|
|